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ー文化史跡や寺院ー

物忌奈命神社

神津島港からすぐの小高い丘にある物忌奈命(ものいみなのみこと)神社。
大きな鳥居をくぐって、少し急な石造りの階段を登って行くと白砂と大木に囲まれた本殿が現れます。

祀られている「物忌奈命様」は、神津島を作った神様と言われています。物忌奈命のお父さんは、静岡県三島市にある三嶋大社に祀られる「事代主命(ことしろぬしのみこと)」。お母さんは神津島の阿波命神社に祀られる「阿波咩命(あわのめのみこと)」です。

創建時期は不明ですが、850年(嘉祥3年)に官社に列せられたという記録や、869年(貞観11年)に完成した”続日本後紀”に記載があるそうです。
続日本後紀によると、838年(承和5年)の旧暦7月5日(現在の7月29日)に天上山が噴火をし、それは三嶋大社の後后が位階を賜ったのに本后の阿和命様に何もなかったことへの怒りという占いが出て、840年(承和7年)に従五位下に昇ったそうです。
その後、850年(嘉祥3年)に従五位上、852年(仁寿2年)に正五位下に昇ったそうです。

927年(延長5年)にまとめられた”延喜式神名帳”に記載をされた延喜式内社(式内社・式社)という社格を持っています。この社格を持つのは全国で2,861社あり、東京都では物忌奈命神社と阿和命神社だけ。その2つともが神津島にあります。
1878年(明治11年)の近代社格制度では諸社の府社(当時は東京府)になりました。

2000年(平成12年)の災害で本殿と社務所が倒壊し、社務所は2004年(平成16年)、本殿は2006年(平成18年)に再建をされました。
拝殿が1970年(昭和45年)、御神体・薬王殿がは2002年(平成14年)に神津島村指定の有形文化財となっています。

毎年1月8日にだけ御開帳される薬王殿があります。
また、毎年8月1日2日には例大祭が開催。お神輿が2日間かけて村中を練り歩いて、前浜船揚場で海に入ってお神輿を清める姿は圧巻です。また7月31日には宵宮で神社境内に夜店が出店されます。2日の夕方には国指定重要無形民俗文化財に指定された”神事かつお釣り”が行われます。


【アクセス】まっちゃーれから徒歩約3分/浜の家から徒歩約2分
【駐車場】有り
【トイレ】有り
【料金】無料
【その他】毎年1月8日に薬王殿の御開帳。旧暦1月24日から3日間二十五日神事が執り行われる。8月1日、2日に例大祭が開催。
【公式サイト】http://kouzujinja.web.fc2.com/

〒100-0601 東京都神津島村 41